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インディーの若き旗手、ドラゴンゲートの大躍進。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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posted2009/04/15 07:00

 久しぶりに見る超満員の観客席は気持ちがいい。両国が満員になるのは昨年8月の新日本G1クライマックス決勝戦以来のことだ。

 嵐のような空模様だった東京マラソン当日の3月22日、ルチャ系の人気団体ドラゴンゲートの東京・両国国技館初進出となる大会が、1万1500人(主催者発表)の観客動員数を記録し、他団体の関係者を驚かせている。

 神戸を本拠地とする新興団体ドラゴンゲートは、ウルティモ・ドラゴン主催の闘龍門から発展、分派し'04年7月に設立された。若さとスピード感あふれるスタイルが売りで、個性豊かなキャラクターがそろっている。エースのCIMA、B×Bハルクらのイケメンを目当てに、若い女性客が圧倒的に多い。口さがない者たちは「大阪プロレス(スペル・デルフィン創設)が吉本興業なら、ドラゲーは宝塚だね」と言うが、その興行能力はすさまじい。300~500人収容の会場から愛知県体育館、大阪府立などの大会場まで関西を中心にサーキットしながら、列島制覇の夢を広げつつある。年間試合数は200強と、馬場・猪木の日本プロレス全盛期を思わせる過密スケジュールなのだ。所属選手が個々にチケットを売りさばく営業手法は、メジャー団体にとって脅威ともなっている。

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