辰吉丈一郎の存在がなかったら、僕はボクシングをやっていなかったかもしれない。それくらい影響を受けた人。当時日本人最速となるプロ8戦目で世界チャンピオンになって、網膜剥離から再起後に世界戦での負けが続きながらも、シリモンコンと凄い試合をしてまた王座に返り咲くというストーリーは頭にしっかりと入っています。
この本を表現するなら「ザ・辰吉」という言葉以外、見つかりません。僕が想像していたとおりの本人の生き方、考え方、捉え方が書かれてありました。そこに新たな発見や驚きなんてなくていいと言いますか、むしろ「そうそうこれが辰吉丈一郎だよな」とイチイチ納得できて何だか心地よかったです。
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