ローマ帝国五賢帝の一人、マルクス・アウレーリウスの『自省録』は、言わば人に読まれることを前提としていない日記。自分の内面と真摯に向き合って心を整えようとしている書だと言えます。
悩み抜いてやっと結論を出せたと思っていたのに結局同じようなことに悩んでしまって、またそれを繰り返して……。皇帝だから別に自省しなくたって構わないのに、戒めとすべく同じような悩みを何度も書き連ねている姿が目に浮かぶようで、感動すら覚えます。
同じことで悩んでしまうのは、誰しも経験があります。でも僕はネガティブに捉えるのではなく、「アウレーリウスもそうやって悩んでいたんだから」と受け止めて、重ね合わせたりしています。
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