プロボクサーはどうしても世俗的になって自分の名誉やオカネを追いかけてしまうところがあります。「雀鬼」の異名を持つ雀士、桜井章一さんの著書を読むと、フッと力が抜けていく感覚を持ちます。世間のレールには乗っからない心地良さがどことなくあって“別に自分らしく生きればそれでいいじゃないか”と言ってもらっている感じがします。
この本に出会った後、ある新聞社の企画で対談させていただき、桜井さんが主宰する道場「牌の音」にお邪魔させてもらいました。想像していたとおり魅力的な方で、オーラがありました。人の気持ちを見抜く力が凄くて、カメラマンさんが撮影しようとしているときに「キミ、一体何を焦っているんだ」と指摘していました。どうも当たっていたようです。
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photograph by Sports Graphic Number