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【動画】「勇輝がいなくなっても…」“チーム最古参”須藤昂矢が語るビーコルの進化と信頼を勝ち取った“12月の宇都宮戦”《横浜ビー・コルセアーズ特集②》

Bリーグの魅力と現在地、そして伸びしろを深掘りする連載「Basketball Boice」。横浜ビー・コルセアーズ編の第2弾は、生まれも育ちも横浜、来季でチーム6季目を迎える須藤昂矢選手です。第1弾・松崎裕樹選手は公開中。今後、森井健太選手の動画も配信予定です。

 28歳のシューティングガード、須藤昂矢選手にとって2024-25は横浜ビー・コルセアーズでプレーを始めて5年目のシーズン。在籍年数でいえば、森井健太選手、キング開選手と並んでチーム最長でした。

 今シーズンの横浜BCは、24勝36敗で中地区の7位に終わりました。チームの絶対的中心選手だった河村勇輝選手がNBA挑戦のためにチームを離れ、指揮官には男子フィンランド代表でも同職に就くラッシ・トゥオビHCが就任する中、選手たちが新たなプレースタイルや新外国籍選手とのチームワークを作り上げるのに時間を要したことが、苦戦の大きな一因となりました。

「今シーズンはHCやアシスタントコーチ(ユッカ・トイヤラ)も代わりましたし、外国籍選手が日本が初めての選手に3人とも代わって、お互いにどういう選手なのかわからない状況からの始まりでした。もともと横浜にいた選手からしても、どういうバスケットをするのかの理解がない状況からのスタートだったので、全員が今年のバスケットやそれぞれの選手の特徴を理解してひとつの方向に向かって進んでいくまでにはちょっと時間がかかってしまったかなと思っています」

 須藤選手は、一年をこう振り返りました。

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 しかし、なかなか白星を積み上げられない中でも、徐々にラッシHCのバスケットが浸透。シーズン後半には上位チームが相手でも伍して戦えることが増え、勝利も挙げられるように。須藤選手も「河村選手が抜けた後の新しいビーコルのバスケの形を見せられたシーズンでもあった」とポジティブに語っています。

 日本のバスケットボール界において、河村選手のNBA挑戦はもっとも大きなトピック。須藤選手は2023-24シーズンまで横浜BCのバックコートを形成していた河村選手が、アメリカでも驚くべき速度で存在感を増していく様について「彼の能力的に全然、やれるんだろうなとは思っていました」とする一方で、「現地のファンの方からの人気がすごくてびっくりした」と、笑顔で驚きを示します。

「3&D」へと成長し、キャリアハイを記録

 近年の日本バスケットボール界の人気上昇は如実で、横浜BCのホーム試合にも多くのファンが来場するようになっています。須藤選手も昨シーズンまでは河村選手による影響が大きかったと考えていたそうですが、河村選手が去った今シーズンも変わらずアリーナが埋まり続けたことで「勇輝がいなくなっても応援し続けてくれる人がたくさんいるので、本当に感謝しています」と述べました。

 冒頭で記した通り、最も長く横浜BCでプレーをしてきた選手である須藤選手はこのチームとともに成長してきた選手であると言えます。オフェンスでは3Pを多く放ち、ディフェンスでは外国籍選手とマッチアップできるフィジカルの強さが光る須藤選手ですが、プロになりたての頃は緊張のために思うようなプレーができなかったと振り返ります。

 しかしそんな彼は、横浜BCの前任HC・青木勇人氏(来季から川崎ブレイブサンダースACに就任)が我慢強く起用し続けることで頼れる「3&D」(3Pとディフェンスでチームに貢献する選手)へと成長。ここ4シーズンでは先発ラインナップに名を連ねることが当たり前でしたが、2024-25は平均得点(6.6)、同リバウンド(1.6)、同アシスト(1.4)でキャリアハイを記録しています。

「勇人さんから学ぶこともたくさんありましたし、HCが代わってラッシから学ぶこともまだまだあるので、毎年少しずつでも成長していけるように意識してやっていきたい」

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 動画では、他にも以下の話題について聞いています。

  • ラッシHCの「コレクティブ(集団的)」バスケットとは
  • ラッシHCの人物像について
  • 信頼を勝ち取った12月の宇都宮戦とは?
  • 人気球団となったビーコル
  • なぜ河村選手はアメリカでも人気なのか
  • マッチアップをしていて守るのが大変な選手は誰か

 この3年ほどで試合に訪れるファンの数も増え、人気が一気に高まってきた横浜BCですが、須藤選手はオフコートで「あまり気づかれない」と苦笑い。静かな印象のある彼は「もうちょっと気づかれたい。頑張って知名度を上げたい」と話しました。

 神奈川県出身で高校時代も同県の学校でプレーをした須藤選手。来シーズン、目標とするチャンピオンシップ出場を果たすなどチームが強さを発揮することで、彼の望む知名度も増すかもしれません。横浜BCをもっとも体現する選手の一人、須藤選手の約30分に及ぶ語り口をどうぞお楽しみください。(5月23日取材)

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photograph by Tomosuke Imai

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