以前紹介させていただいたマルクス・アウレーリウス『自省録』の訳者としても知られる神谷美恵子さんの『生きがいについて』。精神科医としてハンセン病療養施設で働き、患者との交流を通じて「生きがいとは何か」を分析、追求する重厚な一冊です。病気との苦しい闘いのなかで捉え方を変えて、自分の人生に意味づけをしていく。これは今を生きる人々への問い掛けにもなっています。
「生きがい」という言葉は日本語にのみあって外国語には適した訳がないらしいと述べています。「あいまいさと、それゆえの余韻とふくらみ」があり「ひとくちにはいい切れない複雑なニュアンスを、かえってよく表現している」とのこと。
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