心理学者、神経科学者として知られるエレーヌ・フォックス教授の著書を手にしたのは、2014年7月のこと。ラスベガスキャンプに向かう成田空港で購入しました。単行本の新刊コーナーに置かれてあったのを見つけ、タイトルに思わず惹かれてしまったことを覚えています。
当時はプロデビューして4試合を終えていて、その年の9月にも試合が決まっていました。
基本的に僕はネガティブ思考です。「本当に世界チャンピオンになれるのか」「12ラウンド戦うだけのスタミナがつくのか」などと、このころは特に不安だらけでした。「この本には楽観的な考えを持てるようになるヒントがあるのでは」という勝手な期待もあったんじゃないかとは思います。
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photograph by Sports Graphic Number