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【動画】「負けで終わるのも嫌だな」松崎裕樹が明かすビーコルで河村勇輝と優勝したかった理由…趣味「滝」の魅力も熱弁!《横浜ビー・コルセアーズ特集①》

Bリーグの魅力と現在地、そして伸びしろを深掘りする連載「Basketball Boice」。注目チームごとにフォーカスをしていきますが、特集4回目で取り上げるのは横浜ビー・コルセアーズです。その動画インタビュー第1弾はU-18、U-22でも代表に選ばれた25歳の松崎裕樹選手。近日中に、須藤昂矢選手、森井健太選手の動画インタビューも配信予定です。

 チームがチャンピオンシップに進出することが叶わず、その分、オフシーズンは早く訪れました。支援をしてくれるスポンサーへの訪問などプロ選手として大事な仕事などもありましたが、松崎裕樹選手は早々に体育館へと戻ってトレーニングやワークアウトに汗を流したそうです。

「ちょっと動きたいなっていうのもありますし、継続しながらしっかり休みはするんですけど、バスケも好きでやっているのでやりながら気楽に過ごそうかなっていう感じでやっています」

 横浜ビー・コルセアーズに在籍して3年目のシーズンを終えたばかりの松崎選手は、屈託のない笑い声とともにそう話しました。オフでもバスケットボールを欲するほど、2024-25は彼にとって変化の大きなシーズンでした。

 24勝36敗(B1中地区7位)という戦績だけを見ると、今シーズンは横浜BCにとって厳しいものとなりました。しかし、それでも松崎選手はそれを「本当に楽しいシーズンだった」と振り返ります。

 なぜだったのでしょうか。

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 それは松崎選手がプロ入りして初めてと言っていいほどの責任感を伴って、コートに立つことができたからです。従前はベンチからの出場が大半だった彼は今シーズン、23試合に先発出場(出場試合数は56)し、平均出場時間(17分44秒)や同得点(5.1)などでキャリア最高の数字を残しました。

 今シーズン、チームはフィンランド出身のラッシ・トゥオビHCを迎えてヨーロッパならではの集団的なチームバスケットボールで新たな船出につきました。外国籍選手とアジア特別枠選手はすべて新規加入だったこともあり、ラッシHCが掲げるバスケが浸透するのには時間がかかり、前半戦は白星よりも黒星が積み重なっていきました。

 松崎選手自身も、先発を任され自身が中心となるフォーメーションを採用してもらうこともあったのに、無得点に終わった時には自身に対してのふがいなさから怒りを滲ませたことも。勝てず、苛立ちが募る期間もかなりあったシーズンでしたが、松崎選手にとってはそれでも「本当に楽しいシーズン」となりました。

 ラッシHCのバスケットボールは、後半戦からようやく歯車が噛み合いだしました。その中で松崎選手は、ディフェンスでは時に相手の外国籍選手につくことを任され、オフェンスでは味方のパスに合わせて中へ切れこむカッティングの動きから得点を決める新境地を開いたのです。

 このカットインからの得点は松崎選手以外の選手からも見られたものではありましたが、ボールも人も動き続ける中から得点機をうかがうラッシHCのゲームの真骨頂のひとつとなりました。観戦するファンも、ダンクや3Pとはまた異なる、「新生・横浜BC」らしいプレーから快感を得るようになっていったのです。

ビーコルへの愛着は「年々、強くなっています」

 松崎選手が横浜BCでプレーを始めたのは東海大学在学中の2022-23半ばから。長崎県出身で高校も福岡第一高校だった彼にとって横浜や神奈川はさほど縁の深い場所であったわけではありませんが、彼がこのチームを選んだ大きな理由のひとつは河村勇輝選手(2024-25は2ウェイ契約選手としてNBAメンフィス・グリズリーズに所属)だったそうです。

 松崎選手は1学年下の河村選手と、高校、大学ともに日本一となっています。ただ、大学ではインカレ優勝の翌年に準優勝に終わったことが「しこり」のようなものとして残っており、先にプロのコートに立っていた河村選手と同じチームに入るという選択の後押しをしたようです。

 河村選手はNBA挑戦のためにチームを離れたものの、松崎選手は横浜BCへの愛着は「年々、強くなっています」と言葉を強くしました。

「最初は本当、シンプルな理由で勇輝ともう一回、バスケをしたいなと思って来たんですけど、チームメートのみんなも大好きですし、ビーコルというクラブが本当に好きなので。今年は試合にも絡めるようになりましたし、CSをつかめるんじゃないかっていう感覚にもなったシーズンだったので、このクラブで優勝をしたいなという気持ちは年々強まっています」(松崎選手)

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 動画では、他にも以下の話題について聞いています。

・ラッシHCは「めちゃめちゃいい人」
・忘れられないCSに出た感覚
・自分にだけ「さん」付けする河村選手
・三遠ネオフェニックスに感じた「文化」
・アルバルク東京・テーブス海選手とのマッチアップ

 戦績が伴わずとも松崎選手が2024-25を「本当に楽しいシーズンだった」としたのは、今後へ向けての手応えがあるからに他なりません。ラッシHCからは、来シーズンは「ディフェンスの役割が増える」と伝えられているという松崎選手の成長は、チームの成否の鍵を握っていると言えるかもしれません。

「今シーズンを踏まえてもっと上に行けるというのは全員が感じたはずだと思いますし、逆に言えば来シーズンはよりシビアに結果を求められると思うので、必ずCSの舞台には立たなければいけないと思っています」

 そう力強く話した25歳、松崎選手の約35分にわたるインタビューをどうぞお楽しみください。(5月23日取材)

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photograph by Tomosuke Imai

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