タイトルに惹かれて、その本を手にしてしまうことはよくあります。滝澤武人さんが書いた『イエスの現場』がまさにそうでした。
誰もが知るイエス・キリストですが、教えを自ら書き残しているわけではありません。新約聖書にある多くの言葉は弟子たちによって伝えられたものがのちに福音書としてまとめられたものであり、イエスは貧しい人や弱い立場の人など「その時代の最下層者・最底辺者たちとともに生きていた」。現場で懸命に活動する温度感みたいなものが伝わってくるようでもありました。
本書はイエスがその現場で活動していたことにスポットライトを当て、福音書と照らし合わせながら読み解いていこうという内容。テーマとして分かりやすく、かつ、捉え方も斬新だったので最後まで興味深く読むことができました。
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