愛の定義って何だろう?
その疑問を解決してくれたのが「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストに13年連続でランクインしたという精神科医M・スコット・ペックさんの『愛すること、生きること』です。
「愛とは、自分自身あるいは他者の精神的成長を培うために、自己を広げようとする意志である」
なるほどと思いました。たとえば親が子供を危険だからと外に出さず、家に閉じ込めてしまうのは、愛と言えるのでしょうか。それは子の「必要としない慈しみ」であり、精神的な成長を促していないとなれば親のエゴになってしまいます。
本書にはアルコール依存症の男性の話も出てきます。妻と子がその人の心配りを求めているにもかかわらず、何もしないでバーに繰り出し「俺は心底家族を愛してるんだよ」と言ったところで、愛などではないことがよく分かります。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Sports Graphic Number