お相撲さんの引退後の仕事でイメージするものと言えば何だろうか。
真っ先に挙がるのは、ちゃんこ屋さんかもしれない。きちんとした統計があるわけではないが、実際に飲食業に携わる人間は多いはずだ。他には警備員や整体師あたりも思い浮かぶ。ただ、お相撲さんだった人に一番向いている仕事を忘れている。それは何か。
それは「お相撲さん」である。
一休さんのとんち問答のようだが、セカンドキャリアとしてお相撲さんを選ぶ。最近、そんな新しいスタイルが生まれつつある。
「相撲にはエンタメの世界で生かせる可能性がまだまだ眠っていると思います」
そう語るのは、相撲特化型芸能事務所『SUMOエージェンシー』を運営する田代良徳さんだ。玉ノ井部屋の元幕下力士で、現役時代のしこ名は東桜山。同期には元横綱・朝青龍がいて、界隈では朝青龍にプロ初黒星をつけた男としても知られている。
世界に広がる潜在的な相撲需要とは?
田代さんは引退後、スーパーの店長を経てひょんなことからハリボーなどのCMに出演し、元大関・小錦の関わっていた相撲ショーのアメリカツアーにも参加した。日本を舞台にしたハリウッド映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』、お相撲さんが登場するインド映画『SUMO』にも出演。「力士俳優」を名乗って、世界に広がる潜在的な相撲需要を肌で感じてきた人物だ。

そんな田代さんは大阪・難波にある相撲エンタテインメント施設『THE SUMO HALL 日楽座 OSAKA』が現在の主たる仕事場となっている。日楽座では相撲のショーが行われ、出演者の多くが元力士。
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