僕にとって読書は旅です。自分の知識を広げ、深く考えさせてもらえる大切な時間。良い人と出会えば良い影響を受けるのと同じように、良い本との出会いが自分を良い方向に導いてくれます。良い影響を受けたら、また新しい旅に出たくなる。その繰り返しと言えるでしょうか。本書は読書の素晴らしさをあらためて教えてくれた一冊でもありました。
読書離れに警鐘を鳴らすメッセージも強く感じました。著者の齋藤孝さんはネット上の情報を読む場合、読み手は「読者」ではなく「消費者」だと断じます。そしてこのように綴っています。
「消費しているだけでは、積み重ねができにくい。せわしく情報にアクセスしてるわりに、どこかフワフワとして何も身についていない。そのときは『へえ』と思ったけれど、すぐに忘れてしまいます。浅い情報は常にいくつか持っているかもしれませんが、『人生が深くなる』ことはありません」
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