「営業」の仕事をやった経験は一度もありません。しかし読んでみて、アスリートの感覚と凄く似ていると感じました。
著者の金沢景敏さんは京大アメフト部の出身。TBSに入社してスポーツ番組を担当されていました。後にプルデンシャル生命保険に転職されて、個人保険部門で一番の成績を収めたそうです。今は退職して起業されていますが、僕も知人を介して交流を持つようになりました。営業術の本なので「アスリートの自分が読んでも……」と最初は思っていたのですが、いい意味で予想とは異なりました。
こんな失敗談が書かれてありました。畑違いの仕事に転職して最初はうまくいかないわけです。あるとき前職の後輩に頼み込んで契約してもらったものの、後日クーリングオフを申し入れられました。強引だったことを謝ろうとその後輩に電話したら、まったく出てくれない。金沢さんはこの失敗に対して、自分の営業のやり方を見直していきます。普通、失敗が大きければ大きいほど、動揺して思考がストップしてしまいがち。でも原因を自分に求めて、思考を次の展開に持っていこうとしました。
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