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『サウンドパワー』パフォーマンスをも左右する、「音」とのつき合い方を学ぶ。

2021/05/05

「音の力を活用していきましょう」という発想はかなり新鮮でした。日常には音の仕掛けがいろいろとあるんだなと教えてくれます。

 身近なところで言えば、スーパーマーケット。スローテンポのBGMを流すと「店内の雰囲気を楽しみながら他の商品が陳列されている棚も見て回り、より多くの商品を購入」と、アップテンポのBGMよりも32%売り上げがアップしたそうです。今まで気にしたこともなかったのですが、これはプロボクシング会場の雰囲気づくりにおいても何かヒントになるんじゃないかと感じました。

「茶の湯」をおもてなしの音という観点から語っていた話も興味深かったですね。「木づちの鳴り」から始まって、外の自然、釜の湯、炭などあらゆる音で構成されていると。千利休は音の力と雰囲気を使って客人の期待感を高めるべく、その場をつくっていたというわけです。

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photograph by Sports Graphic Number

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