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「サプライズコンテンダーになり得る」米メディアも驚愕…大谷翔平が消えた“エンゼルスの今” まさかの西地区首位は「春の珍事」なのか?
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph by(L)Getty Images、(C)(R)JIJI PRESS
posted2025/04/17 06:02

若手のライアン・ジョンソン(左)やカイレン・パリス(右)の活躍に加え、新加入の菊池雄星らベテランの助けもあり好調を維持するエンゼルス
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得失点差(4月16日時点で-7)や対戦相手の質などを踏まえれば、手放しで楽観視はできない。しかし、今のエンゼルスには昨年とは明らかに異なる「空気」がある。若手がのびのびとプレーし、ベテランが責任を果たす。
むしろ、大谷というスーパースターの不在が、逆に「自分たちで勝つしかない」という意識を強めたのかもしれない。
2025年のロサンゼルス・エンゼルスは「スターのチーム」から「全員で勝つチーム」へと変貌を遂げようとしている。同じロサンゼルスを本拠とするドジャースが、大谷翔平や山本由伸、ブレイク・スネル、佐々木朗希といったスターを揃え、"銀河系軍団"として結果を求められる中、エンゼルスは全く異なる道を進んでいる。
「エンゼルスが勝つ」ことの魅力とは?
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目立つ存在を欠きながらも、内部の底上げと若手の躍進によって「全員で勝つ野球」を体現し始めているのだ。スタイルは対照的だが、両者ともにロサンゼルスの地で“勝者”を目指している。
そのコントラストこそが、今季のMLBを語るうえでひときわ興味深い構図となっている。スター頼みではない、積み上げの強さ――。それこそが、今のエンゼルスの魅力かもしれない。
