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「サプライズコンテンダーになり得る」米メディアも驚愕…大谷翔平が消えた“エンゼルスの今” まさかの西地区首位は「春の珍事」なのか?
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph by(L)Getty Images、(C)(R)JIJI PRESS
posted2025/04/17 06:02

若手のライアン・ジョンソン(左)やカイレン・パリス(右)の活躍に加え、新加入の菊池雄星らベテランの助けもあり好調を維持するエンゼルス
新加入のクローザー、37歳のケンリー・ジャンセンは経験豊富な精神的支柱である。
また、日本のプロ野球でもプレーしたボブ・ホーナー(元ヤクルト)やピート・インカビリア(元ロッテ)と並び、ドラフト後「マイナー経験ゼロ」でMLBデビューという史上24人目の快挙を達成した22歳の新人ライアン・ジョンソンも見逃せない。
デビュー戦のシカゴ・ホワイトソックス戦では1回2/3を投げて5失点とメジャーの洗礼を浴びたが、その後は立ち直り、4月はここまで5試合で4回2/3を投げ、メジャーのマウンドに順応し始めている。現在のエンゼルスにおける育成のスピード感と起用の柔軟性を象徴する選手だ。
米メディアは「サプライズコンテンダーになり得る」
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さらにチーム全体をまとめるのが、指揮官ロン・ワシントンの存在だ。
攻撃的な采配と徹底した守備重視の姿勢は、若手選手にとって明確な指針となっており、ペリー・ミナシアンGMも「若手とベテランの融合が勝利の鍵」と語っている。
米メディアの反応も興味深い。大谷翔平が抜けたことでスター性こそ薄れたが、それでも競争力を保とうとするチームの姿勢は一定の評価を受けている。
MLB公式サイトは「予想外の躍進」と称し、ESPNも「若手の台頭次第ではサプライズコンテンダーになり得る」と分析。Fox Sportsのポッドキャスト番組『Baseball Bar-B-Cast』では「この球団は信じられない」と驚きつつも「楽観できる材料が確かにある」として、パリスやアデルらの活躍に注目が集まっている。