- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「サプライズコンテンダーになり得る」米メディアも驚愕…大谷翔平が消えた“エンゼルスの今” まさかの西地区首位は「春の珍事」なのか?
posted2025/04/17 06:02

若手のライアン・ジョンソン(左)やカイレン・パリス(右)の活躍に加え、新加入の菊池雄星らベテランの助けもあり好調を維持するエンゼルス
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
(L)Getty Images、(C)(R)JIJI PRESS
9シーズン連続負け越し、99敗の球団ワースト記録……MLBのロサンゼルス・エンゼルスはここ数年、明るい話題に恵まれなかった。2023年のオフには「球界の至宝」でもある大谷翔平を同じロサンゼルスの“銀河系軍団”ドジャースに奪われ、その明暗はますます色濃くなった。だが、そんなエンゼルスがいま、西地区の上位をひた走っている。一時は首位に立つなど、開幕3週間とはいえ予想外の活躍を見せているのだ。なぜ、今季のエンゼルスは強いのか。「大谷がいない」エンゼルスの今は、現地でどう報じられているのだろうか?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
好調エンゼルス…若手選手たちが台頭
今季のエンゼルスの好スタートを語るうえで、まず注目すべきは若手選手たちの台頭である。
2017年のドラフト1巡目指名であるジョー・アデルはプロ入り9年目の26歳にしてついに才能を開花させ、日本時間4月11日のタンパベイ・レイズ戦では1イニング2本塁打という球団史に残る離れ業を達成した。まだ打撃にムラはあるものの、ハマった時の爆発力は素晴らしいものがある。
加えて今季最大のサプライズといえるのがカイレン・パリスだ。
ADVERTISEMENT
2019年ドラフト2巡目指名の23歳だが、今季はここまで15試合で打率.366、5本塁打、OPS1.263(以下、成績は4月16日時点)という異次元の数字を叩き出している。ESPNのプレイヤーレイティングでは、11位の大谷翔平を上回る10位にランクインしている。