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センバツ甲子園で18イニング連続無失点…浦和実業・石戸颯汰の「120キロの速球」はなぜ打たれなかった? プロスカウトが語ったその「意外な秘密」
posted2025/03/28 17:04

130キロにも満たない球速ながらセンバツで好投を見せた浦和実業の石戸颯汰。なぜ強打のチームが打ち崩せなかったのか
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
JIJI PRESS
熱戦が続く春のセンバツ高校野球。3月28日現在、準決勝まで進出し、大会の「台風の目」となっているのが初出場の埼玉・浦和実業高だ。中でも甲子園に新たな風を吹き込んだのが、エース左腕の石戸颯汰投手。現代高校野球では決して速いとは言えない120キロ台の球速ながら、準々決勝まで18イニング連続無失点。では、なぜ彼の投球は打たれないのか。これまで多くの選手を見てきたプロスカウトが分析した、そのすごさの秘密とは?《NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》
センバツ高校野球に、予期せぬ快腕が現れた。
浦和実業高・石戸颯汰投手(3年・176cm64kg・左投左打)。
速球は120キロ台でも…強豪を撃破
130キロをめったに超えない速球に落差の大きなカーブ、スライダー、チェンジアップを交えて、準々決勝まで対戦した滋賀学園、東海大札幌、聖光学院を合計18イニング無失点に抑えてきた。
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右ヒザを高く上げ、体を折り曲げるようにして、そこからサイドハンドでくるのかと思うと一転、時計の文字盤で1時ぐらいの角度から左腕をしならせて投げ下ろす。