箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「青学大は上りが強い…」「全日本では凌げたが箱根駅伝は…」往路4位・駒澤大が青学大との差を感じた区間とは? 主力を襲った「誤算」と「異変」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byNanae Suzuki
posted2025/01/03 06:03
力を出しきれず謝るようなポーズで往路ゴールした駒澤大・山川拓馬(3年)。彼を襲っていたある「異変」とは
やっぱり青学大は強かった
「やっぱり青学さんは強かったです。特に2区の黒田君、4区の太田(蒼生・4年)君は本当に強いなぁと感じましたし、あれだけレベルの高い駒をあれだけ揃えられるっていうのが青学さんの強さですね。うちは、まだそこのレベルまでには至っていないです」
往路優勝した青学大には、3分16秒差を付けられた。
昨年大会の復路は2分38秒差で2位スタートだったが、最終的に青学大に7分25秒差をつけられて2位のままで終わった。今回、復路も強いメンバーが揃う青学大に対して、1秒でも詰めておきたかったが、昨年よりもギャップは広がってしまった。復路で約1キロ以上の差は大きなハンディになる。
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「青学さんには、遅れても2分程度と思っていたので……そこからだいぶもう離れてしまったので、本当に悔しいです。ただ、うちは復路も力がある選手たちを残していますので、追撃態勢を整えるために、まずは6区から、前との差をしっかり詰めていきたいですね」(藤田監督)
まだゲームチェンジャーを残している
駒澤大の逆転への狼煙を上げるのは、6区の伊藤蒼唯(3年)になる。7区には、おそらく切り札として佐藤圭汰(3年)が入るだろう。
「ゲームチェンジャーの意味で佐藤を復路に残しましたので、彼を活かすためには6区終了時点でどこまでタイムが詰まるか。うちは6区7区がカギになると思います」
藤田監督は、往路の収穫として3区谷中晴と4区桑田の1年生コンビの好走を挙げた。そこは来季に繋がる手応えを得たと言えるだろう。だがその前に、今年のレースはまだ終わってはいない。
「駒澤はただでは転ばない」
藤田監督の言葉を、果たして、復路の選手たちは実現できるだろうか。