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「藍は苦労するのではないか…」“守備職人”リベロ山本智大の指摘に、高橋藍はなんと答えた?「トモさんがいると、めちゃくちゃ大変」
posted2024/11/02 06:00
text by
高橋藍Ran Takahashi
photograph by
SV.LEAGUE
――サントリーサンバーズ大阪は4試合(11月1日時点)を終えました。自身やチームの状態はいかがですか?
足首はまだ完全な状態ではないですが、だいぶいい感じに回復してきました。ジャンプ力も戻ってきたし、動きにキレも出てきた。もっと(状態を)上げていけるけれど、現状としてはだいぶいい状態まできています。チームとのフィット感もだいぶ上がってきましたが、もうちょっと細かい調整やレセプションの関係性、セッターの大宅(真樹)選手とのコンビをつくれると思うので、もっともっと追求したいですね。
――開幕戦で対戦した大阪ブルテオンのリベロ、山本智大選手が「日本とイタリア、ディフェンスの違いに藍は苦労するのではないか」と話していました。実際は?
おっしゃるとおりです。さすがトモさんですね。今はイタリアでプレーしていた時や、日本代表で国際試合をしていた時以上に、日本で得点する難しさを感じています。対海外の時は相手の身長が高いので、その高いブロックに対してどう決めるか、そのスキルをつけることでレベルアップ、スキルアップしてきたのですが、日本はブロックの高さ自体はなくてもシステムがしっかり構築されています。そのクオリティに対してどう戦うか。まさに試行錯誤しながら取り組んでいるところです。
「トモさんがいると、めちゃくちゃ大変(笑)」
――イタリアのセリエA、国際試合との違い。もう少し具体的にうかがうと?
対海外の時はまずブロックがしっかり見えるので、そこに対してどう攻めるか、どう抜くか。(ブロックを)抜けば決まる、という感覚でした。でもSVリーグでは大前提として抜いたコースにレシーバーが必ずいる。タッチを狙ったり、空いたコースに打ってもボールを拾われてしまうので、その難しさはありますね。自分の得意コースも研究されているので、レシーバーが必ず入って守備を手厚くされているのも実感しています。もちろん、状況がよければ力でねじ伏せられる時もありますが、裏をつく攻撃もしていかないと簡単には決まらない。日本で戦うことと世界で戦うことでは、また違う難しさがあります。特にトモさんが相手にいると、めちゃくちゃ大変です(笑)