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「あの身長2m天才セッターとニコッ」石川祐希“待望CLデビュー”顔面直撃ハプニングも…常勝軍団ペルージャに馴染んだ3カ月
posted2024/11/16 17:01
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph by
Takashi Yuge
欧州各国のリーグ王者が集まり、その頂点を決める大会、CEVチャンピオンズリーグ(以下、CL)が開幕した。
イタリア王者ペルージャの一員として大会に臨む石川祐希は、キャリアで初めて挑むCLに並々ならぬ思い入れを抱いている。
女子では荒木絵里香がCL優勝を経験
「日本人でチャンピオンズリーグ優勝ってのはまだないですよね?」
ペルージャ入りして間もない晩夏に取材したとき、イタリアバレーに関する話題の中で彼が問いかけてきた。女子のCLでは荒木絵里香がベルガモ時代の2008-09年シーズン大会に優勝している。ただし、CLで欧州制覇を成し遂げた日本男子はまだいないと答えると、石川はそうですよね、と思いを込めるように続けた。
「歴史を動かすじゃないですけど(優勝できれば)日本人として世界やヨーロッパに名を刻むことになる。今まで誰もやってないことを僕はやりたいと思っています」
1959年にCEV(欧州バレー連盟)チャンピオンズ・カップの旧名称で始まった欧州バレー王者決定トーナメントは2008年から現在の呼称になり、今季大会には予備予選から数えると欧州全土から25カ国の王者チームが参戦。CEVランキング上位国のリーグ戦上位チームにも出場権が与えられるため、高橋藍(現サンバーズ大阪)が活躍し昨季セリエAで準優勝したモンツァや大塚達宣擁するミラノ等を加えた全20チームが本選のグループリーグに臨む。
グループDに組み分けられたペルージャのライバルは、昨季のトルコ王者アンカラ、同じくフランス王者サン・ナゼール、そしてチェコ王者チェスケ・ブデヨヴェツェだ。