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“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
「三笘&堂安=攻撃はスゴいけど、守備は不安…?」森保ジャパン“攻撃型3バック”の課題を解消する人材は…森保監督好みの“NEXT冨安”を推す
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byJ.LEAGUE
posted2024/10/18 11:29
J1で首位を走るサンフレッチェ広島で絶対的な存在に成長した中野就斗(24歳)。身長182cm、東京都出身。弟・力瑠もJリーガー
昨夏から再びスタメン出場の機会を増やし、ルーキーとして及第点の活躍を見せると、今季は右ウィングバックとしてリーグ戦で4ゴール5アシストを記録。さらに3バックの中央や右センターバックでも起用されるなど3つのポジションで活躍し、ここまでの全33試合にスタメン出場。そのうちフル出場は29試合と、日本代表候補に名前が上がるまでに成長を遂げた。
「冨安さんのように、どこでも質の高いプレーを」
「(日本代表が)4バックだけでなく広島と同じ【3-4-2-1】を採用していることで、僕にもチャンスが回ってくるのかなと感じています。ただ、堂安選手や三笘選手という攻撃的な選手がウィングバックに入っていて、2人が高い位置を取って、その分をボランチがサイドのスペースを埋めていくので、今必要とされているウィングバックはタイプ的には僕ではないのかなとも感じます。でも、この先に世界の強豪国と戦うことになった時に守備がより求められてくるからこそ、守備がしっかりとできて、攻撃力もあるサイドプレーヤーであることが(代表入りの)必須条件になるのかなと思います」
記憶に新しいカタールW杯のスペイン戦では、負傷でベンチスタートになっていた冨安健洋(アーセナル)をウィングバックに投入し、5バックにしてブロックを作った。守備のオプションが多彩で、攻撃面でも尖った部分が生まれてきた中野は森保一監督にとっても使い勝手はいい。
「冨安さんのように代表では真ん中(センターバック)で、アーセナルではサイドバックと、どっちのポジションでもハイレベルな環境で質の高いプレーができるようになることが目標であり、理想です」