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村上宗隆も山川穂高も指摘した「飛ばないボール問題」その真相を選手に直撃! 多くの打者が証言した感覚とは…なぜここまで本塁打が減るのか?

posted2024/06/28 17:15

 
村上宗隆も山川穂高も指摘した「飛ばないボール問題」その真相を選手に直撃! 多くの打者が証言した感覚とは…なぜここまで本塁打が減るのか?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

セパ両リーグで本塁打トップのヤクルト村上宗隆とソフトバンク山川穂高。両者とも「飛ばないボール」について言及していた

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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Hideki Sugiyama

 今季の開幕直後から「ボールが飛ばない」という話を何人かの選手から聞いた。中でもヤクルト・村上宗隆内野手が「打球速度と飛距離が比例していない感覚がある」と指摘、中日・立浪和義監督も「明らかにボールが飛ばない」とコメントするなどして、一気に“飛ばないボール問題”がクローズアップされたのは記憶に新しいところだ。

 ところが5月に入ると、当の村上が本塁打を量産しだし、徐々に“飛ばないボール問題”が話題となることもなくなっていた。

 しかも米国からDeNAに復帰した筒香嘉智外野手に聞くと「日本のボールはめっちゃ飛びます。びっくりしました」と語っていたこともあり、すっかり“飛ばないボール問題”は収束したような感じとなった。実際、選手からもあまりその話題を聞かなくなっていた。

 ただ気になることがある。

 交流戦での本塁打数が去年に比べても大幅に減少しているのである。

 今季の交流戦全108試合での総本塁打数は、昨年の156本(1試合平均1.444本)から111本(同1.027本)と45本も減っているのである。

 しかも111本塁打のうち23本は日本ハムの本拠地であるエスコンフィールド北海道で行われた9試合で飛び出したものだ。同球場は中堅121mながら左翼97m、右翼99mで膨らみもなく、外野フェンスの高さも大部分が2・8mと、本拠地使用していた札幌ドームに比べると、かなりミニチュア感のある球場である。そこで行われた9試合で全体の約5分の1の本塁打が量産されてのこの総本数である。同規模のスタジアムでその9試合が行われていれば、さらに本塁打数は減少していた、と考えるのが妥当だろう。

 やはりボールは昨年に比べて飛んでいない。

 この数字を見る限り、そう結論づけてもいいように思ったのである。

選手に質問「ボールが飛ばない感覚はあるのか?」

 そこで何人かの選手に「まだボールが飛ばない感覚はあるのか?」と質問してみた(質問した選手はいずれもセ・リーグ球団に所属する選手で、何人かは匿名で証言してくれたので、一応、全てを匿名で紹介する)。

【次ページ】 選手に質問「ボールが飛ばない感覚はあるのか?」

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