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渋野日向子でも畑岡奈紗でもなく…逆転パリ五輪“最強女王”山下美夢有22歳ってどんな人?「2年連続で賞金2億超え」「コテコテ大阪弁」
posted2024/06/26 11:01
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph by
Shizuka Minami
パリ五輪の女子ゴルフ日本代表争いに決着がついた。
残り1枠と見られていた切符を掴んだのは、山下美夢有(22歳)だった。
パリ五輪のゴルフ競技は世界ランキングに基づく「オリンピックランキング」により、男女それぞれ60人が選出される。各国上位2人に出場権が与えられ、世界ランキング15位以内なら最大4人までが出場が可能だった。
全米女子プロゴルフ選手権を控えた時点で、世界ランキング6位の笹生は日本勢最上位として“当確”と見られていたことから、残り1枠を同20位の古江彩佳、21位の畑岡奈紗、22位の山下が争う大混戦の様相を呈していた。
畑岡が予選落ち、古江との一騎打ちに
“黄金世代”の一人で、日本女子ゴルフ界のエースとも言うべき米ツアー通算6勝の畑岡が全米女子プロゴルフ選手権でまさかの予選落ちを喫し、五輪争いから早々に脱落。古江との一騎打ちとなった山下は、通算4アンダー、自己最高の2位でフィニッシュ。大会終了後の6月24日に更新された世界ランキングで10位の笹生に続き、山下が19位と浮上したことで、2人が日本代表としてパリ五輪に出場することが確定した。
19位の山下と20位の古江とのポイント差はわずか「0.38」の僅差。試合終了後に山下は報道陣に対し、「オリンピック、本当に行けるんですか?」と何度も聞き返し、「(出られるとしたら)しっかりと日本代表として頑張りたい」と語っていたという。
ここ一番で勝負強さを発揮した「山下美夢有」とは一体どんな選手なのか? 国内ツアーを主戦場として戦う彼女の強さを振り返ってみたい。