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渋野日向子でも畑岡奈紗でもなく…逆転パリ五輪“最強女王”山下美夢有22歳ってどんな人?「2年連続で賞金2億超え」「コテコテ大阪弁」 

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キム・ミョンウ

キム・ミョンウKim Myung Wook

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photograph byShizuka Minami

posted2024/06/26 11:01

渋野日向子でも畑岡奈紗でもなく…逆転パリ五輪“最強女王”山下美夢有22歳ってどんな人?「2年連続で賞金2億超え」「コテコテ大阪弁」<Number Web> photograph by Shizuka Minami

全米女子プロゴルフ選手権で2位に入り、逆転でパリ五輪代表の座をつかんだ山下美夢有(22歳)

 2023年も年間5勝をあげ、2年連続の年間女王と賞金女王のタイトルを獲得。複数年連続女王の誕生は、2015、16年賞金女王のイ・ボミ以来。さらに平均ストロークが2年連続60台という大偉業も打ち立てた。それも「69.4322」の史上最少記録だった。

 平均ストロークこそがプロゴルファーの実力を測るバロメーターと言われるが、当時の山下は「ひとつの成長だと思う。2年連続でできたのはプラスになった」と喜んでいたが、あくまでも一つの記録に過ぎないという雰囲気だった。一つの試合でどれだけ自分が思い通りのショットが打てるのか、自分らしいプレーができるのかを常に考えている山下。記録はその結果としてついてくるものだと、驕り高ぶる気配は一ミリもない。

 今季は国内ツアーでまだ優勝できていないが、2位となった4試合を含むトップ10入りが9回と安定したシーズンを過ごしており、平均ストロークも60台(6月25日現在でツアー2位)を維持している。

コテコテ大阪弁、浜ちゃんのフリにも…

 歴史的な“最強クイーン”でもある山下だが、近寄りがたい雰囲気があるのかと言えばそうではない。ホールアウト後に取材陣に囲まれる回数は、ツアー選手の中ではいま一番多いのではないだろうか。スコアが良くても悪くても、大会運営側からの要望があれば毎回取材に応じなければならない“女王”という立場を彼女も自覚している。

 少し拍子抜けするのは、こんなに強いのにコテコテの大阪弁がとても印象的だということ。人前で見せるその表情は真剣ながらも、笑顔が見られたり、時に記者とのやり取りやツッコミで笑いが起こることも多い。

 今年4月にフジテレビ系『ジャンクSPORTS』に出演したときも、優勝した数々の副賞(ベンツ4台、会員制リゾートホテル10年間利用権、ハワイ旅行、大型4Kテレビなど)が紹介され、ダウンタウンの浜田雅功から「どれが一番うれしかった?」と聞かれ、「エイジングケア化粧品1年分。ベンツ並みに嬉しかった。最近美容にはまってて」と答えて周囲を笑いに包んでいた。

 あまりの強さに忘れてしまいそうになるが、素顔はファッションや美容に興味津々の22歳なのである。

【次ページ】 「メジャーチャンピオンになりたい」

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