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英国人記者が力説「マエダはセルティックが誇る宝」FW前田大然の魅力は爆走だけでなく…「なんてこった!」ファンの心をつかんだ“SNS投稿”
posted2024/06/07 17:01
text by
アレックス・オヘンリーAlex O’Henley
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
チャンピオンズリーグでのレッドカードとひざの負傷、アジアカップ参戦による離脱、終盤戦に負ったハムストリングの怪我──。
2023-24シーズン、前田大然はそうした困難に見舞われながらも、最後は周囲の予想に反して早期復帰を遂げ、セルティックのリーグとカップの2冠に主力として貢献した。スコットランド随一の名門で3シーズン目を終えた現在26歳の日本代表は、その献身的なパフォーマンスでサポーターからより愛されるようになり、一部ではカルト・ヒーローと認識されている。
指揮官「マエダが2人分走って、ゴールも」
慣れ親しんだアンジェ・ポステコグルーからブレンダン・ロジャースに監督が代わり、前田は当初、適応にやや苦しんだ。またジョタやカール・スターフェルト、アーロン・モーイらがチームを去ったことにより、全体のコンビネーションを作り直す必要があった。
そんななか、ロジャース新監督はすぐに前田の特長を理解し、チームにエネルギーをもたらす存在として、主に左ウイングのポジションを用意。9月23日のスコッティッシュ・プレミアシップ第6節、敵地でのリヴィングストン戦でも、リーグ戦6試合連続となる先発を言い渡した。
序盤に旗手怜央が先制した後、28分に守護神ジョー・ハートが退場処分になると、左ウイングの前田は中央までの広いエリアを担当し、チームが数的不利な状況にあることを感じさせなかった。そして試合終了間際にチームの3点目と、自身のシーズン初得点を奪取。
試合後、ロジャース監督は前田の働きについて、次のように称えている。
「とてつもなく大きな貢献だった。彼が2人分走ってくれたし、最後にゴールも決めてくれた。私もすごくハッピーだよ。彼は前線なら、どこででも高い能力を発揮できる」
驚きのアジア杯招集だったが…前田の追い風に?
その後、リーグ戦では1得点と1アシストを記録し、チャンピオンズリーグではグループでもっとも手強い相手、アトレティコ・マドリーとのホームゲームで1アシストをマークし、2-2の引き分けに寄与している。ところがそのリターンマッチでは、前半に相手のマリオ・エルモーソに危険なタックルを仕掛けてレッドカードを受けてしまった。