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「欧州初タイトルで嬉しい」“22.1億円のMF”守田英正は4点だが…カズや相馬勇紀、小久保怜央ブライアンは?〈ポルトガル勢を5点満点評価〉
posted2024/06/06 17:00
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto
ポルトガルは欧州大陸の西端に位置する人口1000万人余りの小国だが、フットボールの世界における存在感は大きい。
ワールドカップにおける過去最高の成績は、1966年イングランド大会の3位。野性的な身のこなしと豪快なシュートで「パンテーラ・ネグラ」(黒豹)と呼ばれたCFエウゼビオ(ベンフィカなど)、華麗なパスを繰り出したMFルイス・フィーゴ(スポルティング、バルセロナ、レアル・マドリーなど)、世界フットボール史上最高のアタッカーの1人であるクリスティアーノ・ロナウド(スポルティング、レアル・マドリーなど。現アル・ナスル)ら規格外の逸材を輩出してきた。
日本代表クラスが多いポルトガル勢のシーズンを採点
国内リーグのレベルは、欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア)のすぐ下。世界各国から野心を抱いた選手が集結し、テクニカルにして創造的でありながら強度も高いプレーで鎬を削っている。2018-19シーズンにMF中島翔哉(現浦和レッズ)がポルティモネンセで躍動して以来、日本人選手への評価が高まり、今季は1部7人、2部2人の計9選手が所属した。
現役の日本代表が2人、U-23日本代表が1人、元日本代表が3人で、近い将来の日本代表入りが予想される若手もいる。今季の彼らの奮闘を振り返るとともに、各々のプレー内容を5段階(※数字が高いほど高評価)で評価してみたい。
★FW川崎修平(23、ポルティモネンセ):1
・リーグ0試合0得点0アシスト、カップ0試合0得点0アシスト、計0試合0得点0アシスト
・市場価格:25万ユーロ(約4250万円)→20万ユーロ(約3400万円)
スピードに乗ったドリブルが特長のアタッカー。2021年8月末、ガンバ大阪から移籍したが、故障もあってBチームでの出場に留まった。昨年1月にヴィッセル神戸へ期限付き移籍し、13試合に出場して3得点。今年初めに復帰したが、トップチームでの出場はなかった。
56歳カズは日本復帰か。GK小久保は名門で…
★FW三浦知良(56、2部オリヴェイレンセ、横浜FCから期限付き移籍、元日本代表):1
・リーグ3試合(37分)0得点0アシスト
・市場価格:2.5万ユーロ(約425万円)→変動なし
当初、昨年2月から6月まで期限付き移籍したが、その後、今年6月末まで移籍期間を延長。昨季と同様、今季も出場機会は少なく、得点も記録できなかった。
「来季、ポルトガルでプレーする可能性は低い」と語り、アトレチコ鈴鹿(JFL)が保有権を持つ横浜FC(J2)へオファーを送ったと報じられている。