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勝てない中日ファンの“本音”…地元アナウンサーらの証言「立浪和義が出演すると視聴率上がる」なぜ愛される?「二軍戦が異例の完売」 

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長尾隆広

長尾隆広Takahiro Nagao

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photograph byHideki Sugiyama

posted2024/05/22 06:00

勝てない中日ファンの“本音”…地元アナウンサーらの証言「立浪和義が出演すると視聴率上がる」なぜ愛される?「二軍戦が異例の完売」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

立浪和義監督率いる中日ドラゴンズ。チーム状況は苦しくとも、なぜ愛されるのか?

 都内在住だが、スケジュールの都合が合えば関東圏の球場だけでなく仙台や北海道にまで遠征する熱烈な竜党に成長した。「お仕事を頂いたという縁もあり試合を見にいくようになりました。その中で、プロ野球チーム、選手(の存在)は色々なものを見せてくれるエンタメだと気づきました。一軍の輝かしいグラウンドはもちろんですが、二軍で必死にもがいて頑張る姿を見ると、私も『頑張ろう』と思える。悩んで、苦しんで、それを乗り越え、結果を求めていく姿に心が打たれました」

 ドラゴンズは2012年以降、ポストシーズンに出場していない。コロナ禍でCSが開催されなかった20年に3位に入ったためAクラス入りこそあるが、上位争いするドラゴンズをしばらく見ることができていないのが現状だ。落合博満監督が圧倒的な個の力を率いた2004~2011年を知らない場合、強いドラゴンズを想像することは難しいし、そういうファンも年々増えてきている。

「本音を言えば、勝ってほしいです。勝った後は明日へのパワーにもなるし、明日も頑張ろうって思える。でも、勝ち負けではないです。負けたけど、今日のこのプレー良かったねとか、次はこうなるといいねって会話できます。もちろん最高の理想はチーム全体が目標としている優勝を達成して、私も一緒に喜ぶことができれば一番ですけどね」(May’n)

地元アナの本音「立浪さんがゲスト出演すると…」

 その一方で、こんなファンの声もあった。現役時代は、「ミスタードラゴンズ」と呼ばれ、名実ともに一時代を築いた立浪和義監督に対しての思いだ。引退後は、野球解説者として活動していたが、22年から再び竜のユニホームに袖を通した。ある女性ファンは「あの大スターだった立浪“選手”がようやく監督になって嬉しかったけど、負け続けると容赦なく叩かれるようになった。ネットには見てられない言葉がたくさんある。結局こうなってしまうのかな……」。NPB通算2480安打は、長い歴史の中で8位。通算487二塁打は、歴代1位に君臨している。打撃だけではない。高卒新人野手として、初めてゴールデン・グラブ賞に輝いたのも立浪監督が初という大スターだった。

【次ページ】 「明らかにファンの人が大声で…」

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