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大谷翔平はドジャースの“聖域”ではない…「もう少し落ち着いて」ロバーツ監督の苦言が示す“健全な関係性”「むしろ笑いに変えるぐらいの…」
text by
阿部太郎Taro Abe
photograph byGetty Images
posted2024/05/03 11:03
エンゼルス時代と異なり、ドジャースにおいては「特別扱い」をされていない大谷翔平。デーブ・ロバーツ監督とも健全な関係性を築いている
先日、ブルージェイズの菊池雄星もドジャース打線について同じような言葉を口にした。
「バントとかも含めて、抜け目のない打線。そして、点の取り方、勝ち方を知っているなと感じた」
「最初の1カ月が1カ月だっただけに…」
大谷自身が、監督の接し方に対して実際どう感じているのかは分からない。助言をありがたく享受しているかもしれないし、もっと自由に打たせてほしいと感じているかもしれない。いずれにしろ、今はドジャースの勝ち方、やり方を学んでいる最中だろう。
監督との関係についてはこう口にした。
「最初の1カ月が1カ月だっただけに、僕からしたら(監督に)気にしないでほしいというか。むしろ笑いに変えるぐらいのコミュニケーションというか。そこは別にグラウンドに持ち込んでほしくもないと思っている。そこはそこで自分で処理すればいいだけ」
水原問題で揺れた1カ月を経て、ようやく健全な状況になりつつある。
ドジャースの野球に染まる過程で紆余曲折はあるかもしれないが、優勝を切望する男にとっては望むところ。グラウンド内での話が、大谷の心を乱すことはないだろう。