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ラグビーPRESSBACK NUMBER
清宮幸太郎(24歳)“ラグビー日本代表”も夢じゃなかった? 今も愛するラグビーへの特別な感情「簡単に“ベスト8”なんて…」の真意《秘蔵写真も発見》
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byNumberWeb
posted2023/09/28 11:08

ラグビーW杯は欠かさずチェックしているという清宮幸太郎。本職に影響が出ないように深夜放送の試合は、見逃し配信やハイライト動画で楽しんでいる
清宮は当時からよく知っていた五郎丸を始め、日本代表の選手とも交流が深い。
「堀江(翔太)さんは小さい頃から知っていました。『俺は野球では幸太郎しか知らない』って言うくらい。齋藤直人さんも(早大時代に)家に来たことがあって、本当にいい方。下川(甲嗣)さん、長田(智希)さんも、早稲田大学の懇親会などで話したことがあります。稲垣(啓太)さんもチームの企画で対談させていただいて、勝手に親近感を抱いているんです。そういう方たちがW杯に出ているので、本当に胸が熱くなりますよね」
齋藤が主将をつとめ、下川が3年、長田が2年だった2020年1月の大学選手権では、決勝の早明戦を国立競技場で観戦。11シーズンぶりに早稲田が優勝を決めると清宮もスタンドで「荒ぶる」(日本一になった時のみに歌うことが許される第2部歌)を一緒に歌って涙を流した。
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「僕がなんで(歌詞を)覚えているの? っていう話なんですけど、もちろん歌いました。父親同士が同級生で幼馴染でもある森島大智も出ていて、トライまで決めた。小さい頃から一緒だった人が、って僕めっちゃ泣いて、荒ぶるを歌ってまた泣いて……。荒ぶるを歌うって凄いことなんですよ。あれは本当にやばかったですね」
もしもラグビー選手だったら、ポジションは?
今大会の日本代表にも同学年の長田や福井翔大を始め、当時の試合に出ていた下川、齋藤ら同年代の選手が揃う。かつてのラグビー少年として、同世代の選手が駆ける夢舞台は特別な思いがあるという。
「僕も昔は、自分が20歳の時に日本開催のW杯なんだな、とか、2023年大会は24歳だ、とか思っていたんです。そう考えると、あの時自分が描いていた未来……出たいな、出られるかも、と思っていたW杯の夢を叶えている選手を見るのは感慨深いです。本当にすごい努力を積み重ねて来たんだな、って」
もしも選手として幼い頃思い描いていたラグビー人生を歩めるとしたら、清宮はどのポジションでプレーしたいのか。
「バックスがいいですね、やっぱり。SOには憧れましたけど、自分がプレーしたいのはセンター。やっぱり、13番かな。自分で行きたいから(笑)」