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渋野日向子、笹生優花、古江彩佳ら“ゴルフ界史上最多の22名”が挑戦…全米女子オープン「なぜ日本人が多い?」5つの理由〈米記者の優勝予想も〉 

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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posted2023/07/05 11:03

渋野日向子、笹生優花、古江彩佳ら“ゴルフ界史上最多の22名”が挑戦…全米女子オープン「なぜ日本人が多い?」5つの理由〈米記者の優勝予想も〉<Number Web> photograph by Shizuka Minami

男女通して海外メジャー1大会の最多記録を更新する「22名」がエントリーした今年の全米女子オープン。日本勢の優勝争いに期待したい

 歴代最多の出場人数となった背景に、全米女子オープンが選手たちにとって何より「魅力がある大会」ということが挙げられる。ゴルフ取材歴20年以上、米国ゴルフ雑誌『ゴルフウィーク』のライターを務めるベス・アン・ニコルス氏は最古の女子メジャー大会をこう表現した。

「選手だったら誰もが出場し、優勝することを憧れる世界最高峰の大会。それが全米女子オープンです」

 第1回大会は1946年、当初は女子プロゴルフ協会(WPGA)が主催し、マッチプレー方式(ホールごとに勝敗を競い合う)だった。1953年から全米ゴルフ協会(USGA)となり、現在に続くレギュレーションに変更されている。

「歴史も名誉もあり、コースセッティングも非常に難しい。世界中からベストプレーヤーが参戦し、技術やメンタルなどゴルファーとしての技量が試される“究極のテスト”です。大々的にテレビ中継も行われてきたので、ゴルフに関わる人はその映像を見て育っていると思います」(ニコルス氏)

宮里藍も憧れた「最も勝ちたい大会」

 日本勢として初めて世界ランキング1位まで上り詰めた宮里藍も、「最も勝ちたい大会」と表現したことがあった。宮里自身は2009年、11年大会の6位タイが最高位だったが、同世代の横峯さくらや上田桃子といった選手たちと共に大きな期待を背負って戦い、岡本綾子に次ぐ出場11回を誇る。そんな戦う姿に憧れたのが今の20代の選手たちである。

 先人の奮闘は、後輩の視線を上げ、実力の底上げに繋がった。それは現在の結果にも表れている。

 2021年大会では笹生優花と畑岡奈紗の「日本人同士のプレーオフ」という夢のような時間が生まれ、初めて日本人王者が誕生。さらに昨年はアマチュア界でも17歳の馬場咲希が全米女子アマを制したことで話題になった。言わずもがな、全英女子オープン覇者の渋野日向子や米ツアーで結果を残す古江彩佳など、「優勝者」という出場資格を得る日本人選手が増えていることは、歴史を振り返っても快挙だろう。

【次ページ】 追い風となった世界ランキング改正

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