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タイの女性ファンに超人気…“カズジュニア”三浦孝太が殺伐としたムエタイの世界を変える起爆剤に? 過去には痛ましい“射殺事件”も
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布施鋼治Koji Fuse
photograph byGetty Images
posted2022/09/04 17:00
![タイの女性ファンに超人気…“カズジュニア”三浦孝太が殺伐としたムエタイの世界を変える起爆剤に? 過去には痛ましい“射殺事件”も<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/700/img_c0f650cf68fb54fe3dd9d2fee1442e58369580.jpg)
三浦孝太は“ムエタイの聖地”ラジャダムナンで、元K-1 WORLD MAX王者のブアカーオとエキシビションで対戦。現地の女性ファンから大歓声を浴びた
三浦孝太が秘める「アジアを動かすチカラ」
RISEの新王者ペットパノムルンは、メジャースタジアムの女子解禁について「時代の変化」と受け止めている。
「個人的にはそれほど気にしていません。ムエタイも変わらなければいけない時期に差しかかってきている」
なぜ変わらなければいけないと思うのかと水を向けると、彼は本音を口にした。
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「もっとお客さんに来てほしいから。日本のように一般客で会場が盛り上がっていると、やっている方も楽しい」
一方、コリンズは女子の試合導入に諸手を挙げて賛成した。
「タイはムエタイの国。たとえMMAの試合を本格的にやるようになっても、格闘技のベースがムエタイであることに変わりはない。(女子の試合をやることで)女性にも目標ができてチャンスが生まれるから賛成だ」
今年5月にタイで試合をしたコリンズは、実体験としてムエタイの変化を肌で感じていた。
「大きな会場では以前のように会場内でおおっぴらにギャンブルはできないようになったし、試合に勝っている方の選手が最終ラウンド(5R)を流すこともなくなった」
流すとは自ら攻撃することなく、相手が出てくれば足を使ってリング上をサークリングする行為を指す。ギャンブラーの目線が勝負の流れに影響する闘い方を、コリンズは「スタジアム・スタイル」と名付ける。
「昔はタイ人に勝つためにそういうスタイルで闘っていたけど、もうしないと思う」
日本では「なぜ、タイで三浦孝太の人気が高いのか?」と不可解に受け止められることが多いが、三浦は“時の人”として、現地のムエタイの大改革の中に意図的に放り込まれたように思えてならない。若い女性ファンを大量動員するパワーを持っていたという意味で、三浦の抜擢は大正解だったのではないか。
実力はあとからついてくる。三浦孝太はアジアを動かすチカラを持っている。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。
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