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三浦孝太20歳「父のようなスターに」RIZIN2戦目に臨むダイヤの原石を育てた“三浦カズ&りさ子の教え”「家のボスはお母さん(笑)」
posted2022/07/30 17:03
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph by
RIZIN FF Susumu Nagao
スターとは何か。
『RIZIN.37』(7月31日・さいたまスーパーアリーナ)でプロ2戦目を迎える三浦孝太を見ていると、思わずそんなことを考えたくなる。父は言わずと知れたサッカー界のスーパースターである三浦知良さんで、母はモデル&タレントの三浦(旧姓:設楽)りさ子さん。さらに兄は俳優として活躍する三浦獠太さんとなれば、注目するなという方が無理な話だろう。
物心がついたとき、すでに父は日本スポーツ界のスーパースターだった。三浦は「子どもから見ても憧れだった」と振り返る。
「そのせいか、普通に働いて普通にお金を稼ぐという発想は全くなかった。お金どうこうではなく、自分もスターになるんだという気持ちしかなかった」
将来の夢はずばり「スター」。三浦家の子息ならではの夢ではないか。それが全く厭味に聞こえないところに、育ちの良さを感じる。
「スターになった結果、お金が稼げればいいと思っていました。父親のようなスターになればいい、と」
「正直、サッカー選手になりたいとは思っていなかった」
しかし、何をやることでそうなるかまでは決めていなかった。小学生の頃、将来なりたい職業を作文に書きなさいと求められると、三浦は「スターになりたい」と抽象的な答えを書いた。
「そうしたら、担任の先生から『何をやってスターになるんだ?』と突っ込まれたんですよ(笑)。正直、サッカー選手になりたいとは思っていなかったけど、とりあえず『サッカー選手になって、パリ・サンジェルマンに入りたい』と書いた記憶があります」
奇しくも、先日パリ・サンジェルマンは日本でツアーを行なった。父はそのツアーアンバサダーを務め、三浦も7月20日、都内で行なわれた川崎フロンターレ戦を会場で見る機会を得た。
「ネイマール選手やメッシ選手、ムバッペ選手の3人が揃っている。ましてやそのメンバーが日本の国立競技場で試合をしてくれた。すべてが感動的でした」