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ラグビーの根幹を揺るがすリーグワンのTMO問題。

posted2022/05/12 07:00

 
ラグビーの根幹を揺るがすリーグワンのTMO問題。<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

8節のBR東京対GR東葛はTMOが相次ぎ冗長な展開に。BR東京のヒューワットHCは「クレージーな試合」と発言

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph by

Nobuhiko Otomo

「TMO、何とかなんないの?」

 これはもはや挨拶である。ラグビーリーグワンのテレビジョンマッチオフィシャル=ビデオ判定の問題だ。

 トライが決まった! と思った場面のあとで「ピピッ」と笛が鳴る。時計は止まり、レフリーと別室にいるビデオ担当氏が無線で話しながら、スタジアムのスクリーンに映像を何度も再生して確認。トライまでの過程で反則やエラーが発見されればトライは取り消される。その結論が出るまでの数分間、選手も観客もひたすら待たされるのだ。

 そもそも両チームの30人が入り乱れて戦うラグビーにはグレーゾーンが多い。厳密に見れば反則だらけだ。その中で、ゲームに影響する反則を取捨選択し、スムーズに試合を進行させるのがレフリングの妙味だ。

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