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2m超の新星vs松岡修造の甥っ子、福岡&松島の後継者バトル…ラグビーリーグワン初代王者を決めるプレーオフで注目の代表候補対決
posted2022/05/16 11:00
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by
Kiichi Matsumoto
ラグビーのハイシーズンが始まる。いや、始まった。
リーグワンは最終節まで消化し、王者を決めるプレーオフに進出する4チームが決まった。その週明け5月9日には日本代表候補63人(FW36人、BK27人)が発表された。
ここからカレンダーは一気に加速する。プレーオフは21日と22日に準決勝が行われ、28日に3位決定戦、29日には国立競技場で決勝が行われ、初代チャンピオンが決まる。
そして選手たちは、休む間もなく日本代表の活動にシフトする。
日本代表候補のうち、プレーオフに進まなかったチームの選手たちは5月中旬から事前合宿に入り、プレーオフ終了後の6月初旬からは宮崎で合宿がスタート。6月11日にはトンガ海底火山噴火被災者救援と被災地復興支援のためのチャリティーマッチとして、若手を中心に編成した「エマージング ブロッサムズ」が「トンガ サムライフィフティーン」と秩父宮ラグビー場で対戦。続く18日からはいよいよ国内でのテストマッチシリーズだ。
日本代表は、18日に秩父宮で、25日はミクスタ(北九州)でウルグアイ代表と対戦する。ウルグアイは今回初めて敗者復活に回らず米大陸予選でW杯出場権を獲得しており、世界ランクは19位ながら実力上昇中の注目チームだ。
好調フランスと極上のテストマッチ
そしてテストマッチシリーズ後半戦の相手はフランス代表だ。2023年W杯のホスト国は、今年の6カ国対抗で全勝優勝。19年W杯では20歳で司令塔を務めたロマン・ヌタマックが経験値を高めて順調に成長するなど、W杯初優勝に向けて強化が進んでいる。
19年W杯を除くと、フランス代表が来日するのは1984年以来、実に38年ぶり。7月2日の豊田スタジアム、9日の国立競技場での2連戦は、来年に迫ったW杯で2大会連続の8強、それ以上を目指すジェイミー・ジャパンにとって格好の試金石になるだけでなく、エンターテインメントとしても極上の試合を期待できそうだ。
そのテストマッチシリーズで日本代表がどんな戦いを魅せてくれるのか、興味は尽きないが、まずは目の前に迫っているのはリーグワンのプレーオフだ。ということで、プレーオフを見ながら日本代表の夏シリーズを予想する楽しみ方を考えてみよう。