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V6「バレーやらない?」嵐「you達やっちゃいなよ」…なぜW杯から国民的ジャニーズアイドルは生まれ続けたのか 

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霜田明寛

霜田明寛Akihiro Shimoda

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posted2021/10/31 17:02

V6「バレーやらない?」嵐「you達やっちゃいなよ」…なぜW杯から国民的ジャニーズアイドルは生まれ続けたのか<Number Web> photograph by Getty Images

11月1日に解散の日を迎えるV6。この「V」には“バレーボール”の意味が込められているという

 この時期は、奇しくもプロ野球をはじめとするスポーツ中継の視聴率が下降傾向にあり、巨人戦の地上波での放送が減っていった時期とも一致している。テレビ局も、大衆にどう注目してもらうか、さまよっていた時期なのかもしれない。同時に、バレーボールワールドカップにおいても、「アイドルがスポーツ中継でパフォーマンスするのはなぜなのか?」といった疑問の声が徐々に聞こえるようになっていた。

2011年のSexy Zoneで“慣習”がストップ

 ジャニーズとバレーボールの関係性が大きく流れが変わったのは2011年だろう。例年通り、会場でイメージソングを歌うことになっていた新アイドルグループ「Sexy Zone」が、国際バレーボール連盟のルール変更により、試合前のコートでのパフォーマンスをすることができなくなってしまう。

 ジャニーズタレントが試合前にパフォーマンスすることで観客動員数が増える。テレビ中継でパフォーマンスをすることでデビュー曲のプロモーションになる。1995年以来ずっと続いていた、バレーとジャニーズの相乗効果がここで一旦ストップする(2015年大会以降では限定的にパフォーマンスは復活)。そして、この2011年のSexy Zoneをもって、ワールドカップで新たなグループがデビューする、という流れも途絶えてしまう。

 以来10年、2015年大会はSexy Zoneが“続投”し、2019年大会は既にデビューしていたジャニーズWESTが担当したため、ワールドカップにおける新規グループのデビューはない。

「バレー×ジャニーズ」が生み出した奇跡かもしれない

 もちろん時代は常に変わっていくだろうし、そもそもアイドルのデビューは、本人にとっても事務所にとっても、タイミングを見極めるべき重要なものである。まだ“その時”が来ていないにも関わらず、新グループのデビューを4年に1度のワールドカップのタイミングに無理やり重ねても、長い目で見ると幸福なことにはなりがたいだろう。

 ただ、結果論にはなるが、4年に1度に合わせて作られたV6も嵐も素晴らしい輝きを放ち続けている。それは大げさに言えば、バレーの力とジャニーズの力が融合して生み出された奇跡なのかもしれない。

 “初代”にあたるV6が今年解散、“2代目”にあたる嵐は昨年一杯をもって活動休止した今、また新たなる“スポーツとアイドルの力の融合”を見てみたい、とも強く思うのである。

*1:AERA1997年3月24日号

*2:日本テレビ『嵐にしやがれ』2012年3月10日放送

*3:アラシゴト まるごと嵐の5年半/集英社・2005年発行

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