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日本中がモヤモヤ…中田翔の巨人トレード、長嶋さんまで担ぎ出された騒ぎを新聞各紙はどう報じたか <コネ入団? 逃げ道が閉ざされた?>

posted2021/08/31 06:00

 
日本中がモヤモヤ…中田翔の巨人トレード、長嶋さんまで担ぎ出された騒ぎを新聞各紙はどう報じたか <コネ入団? 逃げ道が閉ざされた?><Number Web> photograph by KYODO

8月20日に巨人に移籍した中田翔。日ハム在籍時に科された無期限出場停止処分は、わずか9日で解除された

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プチ鹿島

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 中田翔のトレードの件、いまだにモヤモヤします。これはきちんと整理しておかないといけない。というわけで今回は中田翔読み比べです。新聞ではどう報道されて、どんな論調があったのか?

 まず、日本ハムは8月11日に中田がチームメイトに暴力行為を行ったとして、一、二軍の全試合の出場停止処分を科したと発表。これがはじまり。

 そして『中田放出も 栗山監督「正直このチームでは難しい」』(日刊スポーツ8月17日)となった。

 すると3日後(8月20日)の朝。スポーツ報知が『【巨人】日本ハム・中田翔を獲得へ 暴行問題に揺れる主砲へ救いの手』とWEBで報道。そのあと「両球団発表」「交換要員なし」「巨人での中田の会見」が刻々と伝えられた。

 翌21日。スポーツ報知は『原舞台裏激白』を掲載。

 ・16日夜に日ハム・栗山監督から電話があった。

 ・こちらは完全に受け身、内容に関してはご想像の通り。

 ・ジャイアンツとしてはもう一度チャンスを与えるべきだと私自身も思った。

 ・もし仮に(過ちを)繰り返すようなことがあるならば、そこは私が断を下します。

「救いの手」を差し伸べたという、WEB記事に沿った内容。

失われた日ハム中田の謝罪の機会

 同日のスポニチは『中田なぜ?巨人』。

「批判を物ともしない、批判は結果ではね返す」など、原監督が全権監督だからできたという分析があった。そして「球界活性化」というキーワードも。

 たしかに原監督はトレードに積極的で「飼い殺しはしない」が信条。選手のためと常々言ってきた。おまけに巨人と日ハムはトレードを何件も成立させたパイプがある。栗山監督から「相談」があったのは必然に思える。

 読みごたえがあったのはサンスポの論評(8月21日)。巨人担当記者が「『日本ハム・中田翔』として謝罪する機会は永遠に失われてしまった。置き去りにされたファンは何を思うだろうか」。さらに危機管理専門家の「日本ハムは今回、被害選手のケアなど責任ある始末を公表せず、うやむやに中田選手の移籍が顕在化した」と、日ハムの放り投げに厳しいコメントが集まっていた。

【次ページ】 タブロイド、夕刊紙はご立腹

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