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“快挙の卓球”と“苦しかったバドミントン” ロンドンの初メダルから9年、何が2競技に「差」を生んだのか 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byL:Takuya Matsunaga/JMPA R:Getty Images

posted2021/08/08 17:03

“快挙の卓球”と“苦しかったバドミントン” ロンドンの初メダルから9年、何が2競技に「差」を生んだのか<Number Web> photograph by L:Takuya Matsunaga/JMPA R:Getty Images

卓球では初の金メダルを獲得するなど活躍が目立った日本。一方バドミントンでは苦戦する姿が見られた

卓球とバドミントンに違いがあったとすれば

 それらを踏まえて、卓球とバドミントンに違いがあったとすれば、「追う立場」と「追われる立場」という立場の違いではなかっただろうか。卓球は、年々強くなってはいたが、まだ真の意味で世界一になったとは言えない。常にたちふさがる相手がいた。中国である。今大会も同じく追う立場として臨んだ。

 バドミントンは、近年の実績が示すように、特に桃田や、福島と廣田に加え、世界選手権で2018、2019年と連覇している永原和可那、松本麻佑が出場した女子ダブルスなどは追われる立場にあった。 

 桃田が敗れた韓国の選手、永原、松本が敗れた同じく韓国のペアは、強打を中心に、積極的で強気なプレーを展開した。分析してきての戦術であっただろうが、一方で挑戦者として挑む姿勢が見られた。

 日本の選手に、追われる立場だという意識があったとは思わないし、驕りとも無縁だったと思う。ただ、大きな期待も集まる中、知らず知らずのうちに重圧もかかり、それが影響した面はあったように思える。ここぞというときの消極的に感じられるプレーの選択もなかったとは言えない。

 ただ、これもまた通るべき関門かもしれない。

 朴ヘッドコーチは言う。

「コーチ、スタッフ、選手も反省して、パリオリンピックへもう一回、挑戦していきます」

 乗り越えた先に、きっとつかめる世界がある。

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