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久保建英の衝撃ゴールを“コーチ”中西哲生が徹底解剖「決まるフォームを遂行」〈強敵メキシコとどう戦う?〉

posted2021/07/24 17:02

 
久保建英の衝撃ゴールを“コーチ”中西哲生が徹底解剖「決まるフォームを遂行」〈強敵メキシコとどう戦う?〉<Number Web> photograph by JIJI PRESS

後半26分、田中碧からのロングパスを受けた久保がそのまま先制ゴールを決めた

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中西哲生+戸塚啓

中西哲生+戸塚啓Tetsuo Nakanishi + Kei Totsuka

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 U-24日本代表が、最初の関門を突破した。

 7月22日に行なわれた東京五輪の南アフリカ代表戦で、日本は1対0の勝利を収めた。同日開催されたグループリーグの試合では、韓国がニュージーランドに敗れ、アルゼンチンがオーストラリアに苦杯をなめた。スペインもエジプトと引き分けている。初戦の難しさを物語る結果が並ぶなかで、日本は勝点3を奪取したのだった。

 白星スタートを切ったチームのパフォーマンスを、中西哲生氏の分析で振り返る。パーソナルコーチを務める久保建英の決勝ゴールも、詳細に解きほぐしてもらった。

◆◆◆

「初戦で勝利」が絶対条件という重圧

 南アフリカ戦が難しくなるのは想定内でした。同じグループのメキシコ、フランスに比べれば力が落ちると見られる相手で、2位以内を確保するには勝点3を取らなければいけない。国際大会の初戦はそもそも難しいうえに、勝利が絶対条件という重圧が重なったのです。

 主力選手が新型コロナウイルスに感染し、ほとんどの選手が濃厚接触者となった南アフリカは、準備に苦慮していると報道されていました。しかし、ピッチに立った彼らは動きの鈍さを感じさせず、手堅い守備で対抗してきました。

 プレッシャーがかかるなかでも、選手たちは慌てることなくプレーしていました。前半から惜しいチャンスを作り出していった。

 ただ、0対0の時間帯が長くなると、気持ちに焦りが入り込んでいくのは避けられません。後半になっても日本は落ち着いてプレーをしていましたが、個人的には残り15分までに何とか先制したいと考えていました。後半30分を過ぎてもなお0対0で推移したら、冷静さを保つのは難しくなっていくからです。

 そこで、久保建英が大きな仕事をやってのけました。

久保建英の先制ゴールを徹底解剖

 田中碧のサイドチェンジを右サイドで受けた久保は、左足でピタリとトラップを決めました。目の前には相手選手がいますが、スライドが遅れて2人目は距離が遠い。ペナルティエリア内での1対1の状況で、久保は左横へボールを持ち出しました。

【次ページ】 久保が意識してきた“ゴールのための4ステップ”

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