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“10歳でバルサに行った”久保建英が20歳に…「爪痕を残さないと生き残れない」スキルもメンタルも規格外な頼もしさ 

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NumberWeb編集部

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photograph byJMPA/Getty Images(L,R)

posted2021/06/04 17:02

“10歳でバルサに行った”久保建英が20歳に…「爪痕を残さないと生き残れない」スキルもメンタルも規格外な頼もしさ<Number Web> photograph by JMPA/Getty Images(L,R)

リーガの舞台で戦い、東京五輪世代の中心として期待される久保建英。ガーナ戦の出場はあるか

<名言2>
レバンテ戦のようなシュートは、何千回と練習をしてきました。彼と初めて会った小学生当時から、身体に染み込ませてきたパターンです。
(中西哲生/NumberWeb 2021年5月24日配信)

https://number.bunshun.jp/articles/-/848188

◇解説◇
 2020-21シーズンの久保建英は期限付き移籍したビジャレアルで出番に恵まれず、異例の“再レンタル移籍”となったヘタフェでも、なかなか明確な結果が残せず途中出場が増えるなど、苦しいリーガ2年目となった。

 しかし、その能力がやはり折り紙付きであることを証明したのは、5月16日のレバンテ戦だった。途中出場した久保はボールカットからドリブルで持ち上がり、相手マーカーとの駆け引きで完璧に上回りつつ、鮮やかにゴール左上を撃ち抜いた。

 チームの1部残留を決める大切な一撃に、久保はユニフォームを脱いで狂喜乱舞したが、そのプレーについて、長年にわたって久保を見続けてきた中西氏はこのように振り返る。

「決めたい、決めなきゃ、決めてやる、といった気持ちが強く出ると、どうしても身体に力が入ってしまいます。決まるフォームでシュートを打てなくなってしまう。

 力任せに思い切り打ったら、あのシュートも入らなかったでしょう。ビジャレアル加入後から苦しんできた思いを脇に置いて、『この角度ならニア上だ』と冷静に判断したからこそ、ゴールに結びついたのです」

 中西氏が語った「何千回」もの練習量があるからこそ、久保のスキルと判断力が磨かれていったのだろう。

【次ページ】 日本代表とは、“そういう場所”だと

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