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“10歳でバルサに行った”久保建英が20歳に…「爪痕を残さないと生き残れない」スキルもメンタルも規格外な頼もしさ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJMPA/Getty Images(L,R)
posted2021/06/04 17:02
リーガの舞台で戦い、東京五輪世代の中心として期待される久保建英。ガーナ戦の出場はあるか
<名言3>
呼ばれたときに爪痕を残さないと生き残れない。(日本代表とは)そういう場所だと思っています。
(久保建英/Number979号 2019年5月30日発売)
◇解説◇
10歳にしてバルセロナの下部組織に渡り、15歳でJリーグデビュー、飛び級での世代別W杯出場、2019年にはFC東京の主力に定着……。そんな久保は18歳になったタイミングで、A代表デビュー戦となったエルサルバドル戦でいきなり鮮烈な印象を残し、五輪代表の強化を軸としたコパ・アメリカのメンバーにも選出された。
当時、本人は「代表って、力があっても継続して選ばれない選手がたくさんいて、それは普通のチームでは味わえない感覚ですよね。でもそういう状態でも頑張って、呼ばれるたびに爪痕を残し続けることが大事なんだとも思います」と語っていた。どうしても軽やかなテクニックやスキルに脚光が当たりがちだが――これほどまで若き日から“結果”にこだわっていた。そんなハートの強さに、頼もしさを覚えるファンも多いはずだ。
前述した日本代表とU-24日本代表の一戦でも結果を追い求める姿が見えた。直接FKのシーンだ。遠藤渓太とともにキッカーとして並んだ久保は左足を振りぬいたものの、シュートはゴール右上へとそれた。それを見届けた久保はユニフォームで自らの顔を覆い、悔しさをあらわにした。1つのプレーでも無駄にしたくないという証だろう。
久保らを擁するU-24日本代表は5日、中1日の日程でガーナとの親善試合に臨む。東京五輪だけでなく自らの存在価値のアピールへ、どのようなプレーを日本で見せてくれるか。
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