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【東京五輪メダルへのカギ】スケートボード世界ランク2位の四十住さくらが語る大技「540」の完成度の高め方とは?

posted2021/05/17 06:00

 
【東京五輪メダルへのカギ】スケートボード世界ランク2位の四十住さくらが語る大技「540」の完成度の高め方とは?<Number Web> photograph by Shin Hamada

四十住さくらの高度な技の完成度の理由は、息抜きの“折り紙”に見ることができる

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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Shin Hamada

「滑ってて気持ちがいいし、みんなに“すごい”って褒めてもらえるのが嬉しくて」

 小学6年の時、13歳年上の兄の影響でスケートボードを始めた。

 以前は地元・和歌山に専用パークがなく、両親が運転する車で毎日往復3時間かけて神戸まで通って練習したという。昨年11月に地元に練習場が完成し、さらに練習に打ち込める環境が整った。

 2018年に初めて行われた世界選手権でパークの初代女王に輝き、現在は世界ランク2位につける。昨年3月にはジャンプをしながら1回転半する大技、540に初めて成功。コロナの影響で五輪予選が行われていないため、大会では未挑戦だが実はこの540の出来が東京五輪のメダルを左右するとも言われている。

 540は四十住にとっては苦手なトリックだったが、「完成度が高いものができるまでにすごく時間がかかりました」と、この1年の間に技の完成度をアップさせられたと手応えを掴んでいる。

「同じことばかり繰り返すタイプ」

 そんな彼女が自信を持つのがテクニカルな部分だ。コース上部の縁にボードをかけるトリックのバリエーションを多く持っているが、決してスピードも失わない。これは右利き左利き両方の技ができる四十住ならではの強みだ。

「そういうのをやるのが得意っていうか、練習でそういうことばかりをやっていたら、いつの間にかできていたんです(笑)」

 息抜きは祖母の影響で始めた折り紙。

「千羽鶴とかくす玉とか1つのものを作っていく作業が好き。これができたから次はこれっていう感じではなく同じことばかり繰り返すタイプ。それはスケボーも同じ。その方が完成度が高くなるから」

 東京五輪では力を出しきれればメダルを獲得できるという自信がある。それを現実のものにするための練習も積み重ねてきた。東京では納得の滑りで季節はずれの“さくら”を満開に咲かせる。

四十住さくらSakura Yosozumi

2002年3月15日、和歌山県生まれ。小学6年生で競技を始める。'16年に全日本レディースで優勝。'18年には日本選手権で優勝し、同年に開催されたアジア大会、世界選手権を制しパーク初代女王に輝いた。159cm。

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