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「長谷部誠、引退か」報道に現地の旧知記者は“強烈な違和感” ウェブ翻訳ツールと実際のニュアンスの違いとは

posted2020/12/10 11:03

 
「長谷部誠、引退か」報道に現地の旧知記者は“強烈な違和感” ウェブ翻訳ツールと実際のニュアンスの違いとは<Number Web> photograph by Getty Images

いまだブンデスの舞台で存在感を放つ長谷部誠。まだまだその健在ぶりを見ていたい

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島崎英純

島崎英純Hidezumi Shimazaki

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 2020年12月5日のドイツ・ブンデスリーガ第10節、アイントラハト・フランクフルト(以下、アイントラハト)vsボルシア・ドルトムントの試合後オンライン会見で、アイントラハトのアドルフ・ヒュッター監督が在籍選手である長谷部誠の去就について言及したというニュースが流れました。

 これは日本の各種メディアでも『長谷部、今季限りで引退か?』などという見出しで報じられ、スポーツ関連のトップニュースとして扱われました。

 このニュースを見聞きした僕は正直、首を傾げました。

 一選手の去就を監督があからさまに語るなんて失礼だと思いましたし、そもそも現役を退くなどの重要な事項は本人が直接表明するものだと思いますから、違和感を覚えたんです。

ドイツ現地ニュースを検証してみると

 そこで、試合翌日の地元ドイツのウェブニュースを閲覧したり、地元新聞各紙を購入するなどして、まずはこの件に関する現地報道の内容を調べてみました。

 特にフランクフルトの地元紙である『フランクフルター・ルントシャウ(Frankfurter Rundschau)紙』は日頃からアイントラハトを丁寧に取材していますし、常時2人体制で取材活動に従事している当紙番記者のトーマス・キルヒェンシュタインさんとインゴ・デゥルステヴィツさんはともにお仕事の関係でお付き合いのある間柄なので、信頼できるソースとして本記事を検証しました。

 まず、ヒュッター監督の会見内容を正確に把握するためには、指揮官が長谷部のことを語った経緯と、その趣旨や根拠を理解しなければならないと思いました。『フランクフルター・ルントシャウ』のトーマスさんとインゴさんの共同執筆記事には、その趣旨と根拠がしっかりと明記されていました。

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