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「長谷部誠、引退か」報道に現地の旧知記者は“強烈な違和感” ウェブ翻訳ツールと実際のニュアンスの違いとは
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2020/12/10 11:03
いまだブンデスの舞台で存在感を放つ長谷部誠。まだまだその健在ぶりを見ていたい
「僕自身はまだ、引退したあとのことをはっきり決めたわけではないんです、でも、指導者への道はひとつ、視野には入っている。でも、そのライセンスを取得するためには何処かのクラブの協力が必要なんですよね。そのサポートを今回、クラブ(アイントラハト)がしてくれることになった。そのアンバサダー契約中は何処かで現役を続けても良い条件になっています。とてもフレキシブルな条件で、僕にとっては前向きな契約です」
そして長谷部は未来の自身について、ポジティブな感情を抱きながら、こう吐露しています。
「一番の望みはサッカーをプレーすること」
「僕にはカズさん(三浦知良)のように長くプレーする自信はない(笑)。ただ、次にやることが見つかっているわけでもない。キャリアの終わりの迎え方というのは人それぞれだと思うんです。そのどれもが尊重されるべきだと思う。ただ、今の自分の一番の望みはサッカーをプレーすること。その情熱は間違いなくあるし、プロを辞めても、サッカーは続けているとも思います。今は一日一日、準備をして、練習して、若い選手にスピードで置き去りにされて(笑)、それでも這いつくばってプレーして、その思いを一瞬一瞬噛み締めています。それは何物にも代えがたいもの。今は、そう思っています」
身の処し方は、あくまでも本人が決める。長谷部誠の2020-2021シーズンはまだ途上です。これまでも、彼は不屈の精神で自らの立場を確立し、その得難い価値を示してきました。
今はただ、稀代の日本人プロサッカー選手の素晴らしいキャリアを見守れる幸せを噛み締めながら、その行末に思いを馳せたいと思います。
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