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快進撃を続ける富山グラウジーズ マブンガと宇都、そして新たなオプションとなった第3の男とは
posted2020/11/28 17:00
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph by
B.LEAGUE
レギュラーシーズンの4分の1にあたる15試合を終えた時点で11勝4敗。大躍進をも予感させる成績と言っていいだろう。ここまでの戦いぶりを見る限りでは、今季の富山グラウジーズは一味違う。
富山といえば、bjリーグ末期はファイナル進出も果たすなど好成績を挙げていたものの、Bリーグでは2シーズン連続で残留プレーオフを戦い、B2との入替戦も経験するなど多難のスタートだった。
3シーズン目の一昨シーズンは最後の8枠目に滑り込んでチャンピオンシップに駒を進めたが、昨シーズンは再び負けが込み、B1の18クラブ中12位に終わっている。
浜口炎ヘッドコーチが就任
その富山が今のところ好調にきている要因として、第一に挙げられるのは浜口炎ヘッドコーチの就任だ。
仙台89ERSを6シーズン、京都ハンナリーズを9シーズンにわたって率いてきた実績豊富な指揮官が富山をどう変えるのかという点は、富山ブースターでなくとも注目していたに違いない。
HCのみならず、選手の補強でも富山はインパクトを残した。
中でもファンを驚かせたのが、浜口HCと同じく京都からの移籍となったジュリアン・マブンガだ。
203cmの長身ながらドリブルとパスが上手く、京都時代は得点・リバウンド・アシストの3部門の数字を全て2ケタに乗せるトリプルダブルを連発。浜口HCから全幅の信頼を寄せられ、オフェンスの起点としてゲームコントロールを任されていた。当然のように、富山でもその役割を担うことが予想された。
ただ、富山には同じような役割を担ってきた選手が既にいた。