バスケットボールPRESSBACK NUMBER
アウトサイドの外国籍選手が今季のカギ!? 千葉ジェッツが模索するオンザコートの最適解とは
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2020/11/01 17:01
10月28日(水)のアルバルク東京戦では29分34秒出場し、25得点5リバウンド4アシストとチームの勝利に貢献したショーター
「ボールハンドラーを2人置いておきたい」
就任5シーズン目の大野篤史ヘッドコーチによれば、「ボールハンドラーを2人置いておきたい」というのがその狙いだという。富樫勇樹とともに、ボールハンドリングの上手いショーターをコートに立たせることでターンオーバーを防ぐ目的があるようだ。
ただ、大野HCはこのラインナップを今シーズンのベースにしようとしているわけではない。
シーズン序盤で今はコンビネーションなどを見極めている段階であり、「成熟すれば、これがベストなのではないか」という考えを持ちつつ、現状では数あるオプションの中の1つとしている。
「選手の相性を見ながら、どのラインナップがベストなのかを試さないといけない。シャノンが加わってまだ短く、ジャッジするには早いので、もう少しこれを継続して、相性を見ようと思っています。
チームにとってプラスなのかマイナスなのか、もっとプラスになる方法があるのかというのを見つけていきたいと思います」
“オンザコート3”にこだわっているわけではない
そもそも千葉はエドワーズが帰化する前にもマイケル・パーカーという帰化選手を有し、過去2シーズンは実質“オンザコート3”が組めるロスターだった。
2018-19シーズンにはトレイ・ジョーンズという外国籍のアウトサイドプレーヤーもいたが、インサイド重視の傾向が特に強かった当時のB1ではベンチ入りもままならず、わずか12試合の出場にとどまっている。
「ベンチに2人しか入れない当時のレギュレーションでは彼(ジョーンズ)にインサイドプレーヤーを守ってもらわないといけなかったので、それはしんどかった。でも、アンセルフィッシュですごく良い選手だったので、もう少し上手く使ってあげられれば良かったという反省はあります」
その反省を生かす意味でもショーターの起用法を確立したいところだが、前述したように今の段階では大野HCは“オンザコート3”にこだわっているわけではない。