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2度目のBリーグ制覇に必要なものは? 宇都宮ブレックスに活性化もたらす新外国籍選手スコットとピーク
posted2020/11/07 11:00
text by
青木崇Takashi Aoki
photograph by
B.LEAGUE
開幕から1カ月、宇都宮ブレックスは10試合中7試合がホームという日程の中で、9勝1敗と着実に勝利を積み重ねている(11月6日時点)。
千葉ジェッツとアルバルク東京のアウェイ3連戦を2勝1敗で乗り切ったのは、王座奪回に向けて順調なスタートを切ったと言っていい。10月28日のナイトゲームでレバンガ北海道を85対76で振り切った後、安斎竜三ヘッドコーチはここまでの戦いぶりを次のように振り返った。
「10月、本当に開幕してからずっとタフなゲームが続いていった中で、この勝率で終われたというのは選手の頑張りだと思うので、そこを11月も継続していけるようにやっていければと思います」
ブレックスの強みは「一貫性の継続」
現在のブレックスには2016-17シーズンにBリーグ初代チャンピオンになった時の中心メンバーが6人、安斎がヘッドコーチとしてシーズンを通じてチームを率いるようになった2018-19シーズン以降に加入したメンバーは、途中加入の比江島慎を含めて9人が在籍している。
コアとなるメンバーが大きく変わることなく揃っているだけでなく、ハードワーク、高い強度でディフェンスを遂行すること、リバウンドとルーズボール争いで相手を上回るといったコート上で求められる部分でも一貫性がある。ブレックスの強みは、正に一貫性の継続によるところが大きい。
しかし、Bリーグの強豪と多くの人たちから認められるブレックスだが、2度目のB1制覇というところにはあと一歩という状態が続いている。
安斎ヘッドコーチは妥協を決して許さない指揮官であり、選手たちもチャンピオン奪回ということに対するハングリーさを持っているものの、チームを活性化させる新たな選手を必要としていた。昨シーズン途中で加入したテーブス海はその1人になるが、新外国籍選手のジョシュ・スコットとLJ・ピークはこれまでのブレックスになかった要素をもたらす可能性を秘めている。