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アウトサイドの外国籍選手が今季のカギ!? 千葉ジェッツが模索するオンザコートの最適解とは
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2020/11/01 17:01
10月28日(水)のアルバルク東京戦では29分34秒出場し、25得点5リバウンド4アシストとチームの勝利に貢献したショーター
ディフェンスのインテンシティを高く評価
大野HCは今のショーターのパフォーマンスに満足はしておらず、10月21日の横浜ビー・コルセアーズ戦と同25日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は20分未満の出場。いずれも2得点と存在感を欠いたが、大野HCが問題視したのはディフェンス面だった。
試合後の記者会見では2試合とも「今日のようなディフェンスをしていては、プレータイムは減っていく」と厳しく指摘した。
事実、その2試合は田口成浩や原修太がコートに立つ時間が長く、大野HCは彼らのディフェンスのインテンシティ(強度)を高く評価した。彼ら日本人選手の働きは、彼らが大野HCに求められているものを十分に理解しているからこそ生まれている。
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「球離れが悪いようなことがあっても、我々はサブのメンバーでしっかり戦える。
ボールタッチが少なくても効率良く自分の仕事を遂行してくれるというところでスタートに(佐藤)卓磨を入れていて、オフェンスが重くなればポイントガードのところに(西村)文男を入れてゲームメイクしてもらうし、ディフェンスのインテンシティがほしい時は藤永(佳昭)を入れる。
誰でも良い時と悪い時は必ずあるので、その悪い時に自分たちがどういうソリューション(解決法)を持っているか。適材適所で選手を使うことが重要だと思います」
ハーデンのようなプレーは好きじゃない!?
大野HCは、広島ドラゴンフライズでアシスタントコーチを務めていた時にショーターとともに戦った経験がある。
ドライブでディフェンスを切り裂くショーターの持ち味は十分に知っており、それを発揮させるためにもチームオフェンスをスムーズに展開すること、ハードにディフェンスすることを期待している。
「もちろん、それはシャノンだけでなく誰に対してもあります。ブラックホールみたいな状況には絶対にしたくないですし、勇樹やギャビンにも言えることです。
NBAでいうとジェームズ・ハーデンのような、ボールを持たせて『あとはよろしく』みたいなのは好きじゃない。シャノンにもそれは伝えていますし、この間の試合(10月25日の名古屋D戦)のように、ディフェンスしないのであれば試合には使わないということです」