大野将平の名言
ぼくはストーリーのあるチャンピオンになりたい。
大野将平(柔道)
2020/09/14
リオ五輪柔道男子73kg級で金メダルを獲得した大野は、そこまでの過程で自らを異常なほど追いつめた。それは大学の先輩である穴井隆将が、金メダル候補と目されたロンドン五輪で敗退を喫したことに起因している。「先輩の敗北を目の当たりにしてから、覚悟を持って柔道に向き合ってきましたから」。目的を遂行した大野が次に見据えるのは、オリンピック2連覇だ。3連覇の偉業を成し遂げた野村忠宏、重量級で2連覇を果たしているフランス人テディ・リネール……「一度の金メダルに満足していたら、普通で終わって寂しい思いをするだけ」。圧倒的ではなく絶対的な存在へ――その道を切り拓くために、今日も畳の上で探究を続ける。
Number1007号(2020/07/16)