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どうなる2020年ジェイミージャパン。幻の“エイトネーションズ”、11月はNZ遠征に? 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNaoya Sanuki

posted2020/09/04 11:50

どうなる2020年ジェイミージャパン。幻の“エイトネーションズ”、11月はNZ遠征に?<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

この秋の代表活動はいまだ不透明の状態。W杯後初となる代表マッチを望むファンも多いことだろう。

日本に来てもらえる国はあるか?

 答えは否だろう。世界各国が(実現するかはどうあれ)テストマッチを再開しようというときに、黙っているわけにはいかない。テストマッチが協会にとって最大の収入源であることは日本も同じだが、それ以上に、日本代表が選手に提示できる唯一の対価は「強い相手と試合をして、力をつける」チャンスの提供だ。

 欧州へは行けない。南半球勢は1カ所に固まって大会をやっている。ではどこかに日本に来てもらえる可能性はあるか?

「エイトネーションズ」は日本に代わる参加国を調達して開催するのか。フィジーが予定通り参加するなら、追加で呼ぶとすればサモアか。今年5月初めに投票が行われたワールドラグビー会長選挙では、欧州の本丸イングランドのビル・ボーモントが会長の、フランスのベルナール・ラポルトが副会長の候補として組んだ英仏連合に票を投じたのが日本とフィジー、サモアだった。その「ご褒美」という構図はいかにもありそうだ。

 それともジョージアか。ジョージアはその選挙でボーモントではなく対立候補のアグスティン・ピチョットに票を投じた。その影響はあるのか、あるいは「影響はないよ」と演出するためにあえてジョージアを呼ぶか。

 いずれにしても、日本へ呼ぶとしたら、欧州が呼ぼうとしている相手以外の国だ。

「隔離」を承知で来日するか?

 となると、来日候補は北米勢か。

 アメリカやカナダは今でこそ日本より格下だが、かつての好敵手であり、カナダはW杯で8強入りの経験もある。アメリカがメジャーリーグラグビーを立ち上げてプロ化の先鞭をつけているのは、日本選手の先駆けとなっている畠山健介選手がコラムで紹介している通りだ……。

 しかし、仮に相手国がOKを出したとしても、日本の厚生労働省はアメリカもカナダも、英国やフランスも、ニュージーランドやオーストラリアさえ「入国拒否対象地域」と定めているため、入国後は14日間の隔離措置を強いられる。その扱いを承知で、1試合や2試合のために来てくれるかどうか。それを望むのは無理があるかもしれない。日本の出入国管理は融通が利かないことで有名だ。加えて、他競技に先駆けて外国の団体チームを受け入れようとすれば、再び「行政筋」からまったがかかる可能性もあろう。
        
 では、他に考えられる方法はないか。

【次ページ】 考えられるのは……ニュージーランド遠征?

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